
今年の新茶は霜の害もなく、すんなりとした新茶らしいのど越しの良い甘みを感じる旨さのあるお茶となりました。前回も書きましたが、この新茶独特の味と香りは6月頃になると、だんだんと薄くなり、やがて新茶独特の香り、味わいがなくなってしまいますので、ぜひともこの時期に味わってみてください。ペットボトル入り緑茶が普及して、簡単にお茶が飲めるようになり、私も時々は利用しますが、緑茶本来の味とはだいぶ差があります。
しかし、このペットボトルの味がスタンダードの味になっていくようで恐ろしい。高級茶といわれる価格帯は苦戦、したがって茶農家の収入も低下しており、茶農家を廃業される方も増えております。十分な手入れもできず茶畑も荒廃していき、品質低下となり、さらになる収入源と、悪い循環となっているようです。その中でも良質な荒茶生産者の方に、生産意欲を落とさないように仕入れには真剣に取り組んでおります。愚痴になりましたが、おいしい新茶はやはりおいしいものです。ぜひ味わってください。